松山教会 ピーター・ジャ・レ神父
大阪高松大司教区カトリック松山教会では、2022 年のミャンマーにおける軍事クーデター以来、ミャン
マーの人々と連帯し、ミャンマーの平和と世界の平和のために、聖なるロザリオの祈りや聖体礼拝など
の祈りの集いを行ってきました。同時に、ミャンマーの人々、特に松山教会担当司祭ピーター・ジャ・
レ神父の故郷であるカヤー州を中心に、長引く内戦の影響を受けている人々のために献金を集め始めま
した。これらの義援金は、この地域で宣教活動をしているドミニコ会司祭たちに送られ、青少年の教育
(学校建設・運営)や、高齢者や子どもたちのための食糧や薬品のために使われました。このような慈善
活動や、ミャンマーで起こっている避難民のケアなど、ドミニコ修道会がどのような活動をしているの
かをお伝えしたいと思います。
FRIARS’ AID MYANMAR について
Friars’ Aid Myanmar (F.A.M)は、ミャンマーの聖ドミニコ修道会・ロザリオ聖母管区ミッションの指
導の下、貧しい人々や恵まれない人々に奉仕するカトリックの非営利・非政府組織です。私たちはミャ
ンマーにおいて、宗教、人種、民族、性別に関係なく、人権、教育、保健医療、生活、人道支援、緊急
救援サービスの促進を通して、最も弱い立場にある人々と共に働くことに献身しています。それは、聖
ドミニコ・デ・グスマンに倣い、自分の貴重な書物を売って飢えた人々のために食糧を買い、真理の中
の慈善と慈善の中の真理を立派なものにする、恵みの伝道者としての召命を受けているからです。
私たちのビジョンー 私たちの使命は 貧しく弱い人々のための優先的選択(Preferential Option)を宣
べ伝え、ミャンマーで最も弱い立場にある人々の叫びに応える共同ケアの文化を創造するよう召されて
います。F.A.M の使命は、様々な状況で困っている人々に奉仕すること、人間の尊厳を促進すること、そ
して他の善意の人々に同じことをするよう呼びかけることです。
私たちのプログラム は 教育、医療、生活、人道支援、災害などの緊急対応があります。ミャンマーのド
ミニコ会の神父様とシスターたちは、ミャンマーで2022 年に起こった、ミャンマー軍のクーデターの
影響を最も受けているピーター・ジャ・レ神父の故郷で、救援活動をされています。彼らはまた、(国軍
の攻撃から逃れて)ジャングルに住む人々を助けるために、他の人々からの援助や寄付を必要としてい
ます。例えば、お年寄りや病人、小さな子どもたちに食べ物や薬を提供することです。また、ジャング
ルには教育施設がないため、この救済活動を行うために多くの資材を必要としています。ミャンマー・
カヤー州のロイカウ教区の信者はみな紛争を逃れるために深いジャングルに逃げ込んでいます。カヤー
州のロイカウのジャングルにあるドミニコ修道会が教育施設としている、シエナの聖カタリナ学校には
難民キャンプ(IDP)から多くの学生が通っています。ここでのドミニコ会の修道士とシスターの使命
は、生徒たちに将来、より良い生活を与え、善良な人間に育てることです。
壊滅的な打撃をもたらしたミャンマー大地震
2025 年3 月28 日、ミャンマーで観測史上最大規模の地震が発生しました。マグニチュード7.7 のこの
地震はサガイン地方を襲い、震源地は同国第2 の都市マンダレー近郊でした。この地震は壊滅的な結果
をもたらし、広範な被害、数千人の死傷者、人道的危機をもたらしました。マンダレーとその周辺地域
は災害の矢面に立たされ、病院は倒壊し、電気や水道といった必要不可欠なサービスが中断しました。
マンダレー市内の影響は深刻で、多数の高層ビル、パゴダ、モスク、教会が倒壊しました。複雑で困難
な復興作業が地震の余波を実感させました。当面の優先課題は、捜索・救助活動、負傷者への医療ケア、生存者の食料・水・避難所の確保でした。国際的な援助が殺到しましたが、壊滅的な規模とこの地域の継続的な課題が救援活動を複雑にしています。マンダレーにあるドミニコ修道会の聖マルティン・デ・ポレス学校のコミュニティも被災しました。すべての建物に大きなひび割れや小さな亀裂が入っています。しかし、他の場所に比べれば、はるかに恵まれていて、海外からの援助や寄付、州内のいくつかのコミュニティや個人の寄付を受けた後、F.A.M は特に被害の大きかった地域の地震被災者を訪問し、寄付をするために行動しています。F.A.M は、すべての援助が最も必要としている人々に届けられるように活動しています。
ドミニコ修道会の神父様とシスターたちがミャンマーで救援活動を行っている写真を掲載いたします。
特にカヤー州の教育施設と3月に起こったミャンマーで地震の救済活動の写真です。
ミャンマーへの送金
松山教会に集まった献金は専用の銀行口座に入金しています。現地で支援活動をしている神父様とジャ・レ神父が連絡を取り合い、現地の神父様がATM のある場所まで行けるタイミングに松山からその都度、15万円~20 万円くらいを送金します。(ミャンマー通貨で5 百万チャット分) インターネットの発達で日本から送金したお金はすぐにミャンマーのATM で引出しできるそうです。松山教会では募金専用口座残高を月1 回、財務委員が確認し、評議会で報告しています。これまで、2022 年から始めた教育支援と医療・生活支援のため5 回送金しています。
松山教会のミャンマー支援報告をお読みいただき、ありがとうございました。
ミャンマーでは、クーデターによって、国民は疲弊し、支援が必要とされている中、大地震でさらに困窮しています。 松山教会の活動に賛同し、松山教会に送金していただければ、責任をもって確実に現地
に届けていただけますので、ご協力ください。
松山教会からの支援金は、「教育・生活・人道支援」のため、また、「地震など災害緊急対応」のために、大切に使われます
*お問い合わせ・ 連絡先:カトリック松山教会事務所 ☏ 089-921-1849
0003matsuyama◎gmail.com ※◎を@に変えてください
愛媛銀行 本店営業部 普通預金 1351157カトリック松山教会
社会活動委員会 代表:柏原 勝利