☆こどもの権利を守る運動が広がりますように
2024年のこども基金は、国内外ともにアフガニスタンのこどもたちへの支援一色になりました。
支援がアフガニスタン人に偏る背景には、シナピスが25年にわたりアフガニスタン難民に関わり続けている点が挙げられます。シナピスの難民支援活動が広がるうちに、こども基金の存在もアフガニスタン人の間で知られるようになり、日本国内だけでなく現地カブールやバーミヤンまでこども基金の支援が届くようになりました。
こども基金のつながりでいえば、釜ヶ崎の「こどもの里」も同様です。こども基金の援助活動のうち、国内支援先で最も利用回数が多いのは「こどもの里」です。「こどもの里」の場合、援助申請額はいつも少額で、「クリスマス会でのプレゼント代」や、「送迎用電動アシスト自転車1台」などですが、小さな援助を通してこどもの笑顔に会えるのは喜ばしいことです。
読者の皆さんもどうぞ「シナピスこども基金」をご利用ください。「こども食堂に使う大鍋購入」、「こどもの遊び場に卓球台購入」、「信徒館を開放して読み書き教室を開く資金」、「こどもの権利を学ぶ映画鑑賞会」…どんなに小さな運動でも構いません。皆さんからのお声かけをお待ちしています。
☆若い人たちのネットワークが広がりますように
「若さ」から想像する言葉——柔軟性、旺盛な好奇心、失敗を恐れない勇気…色々浮かびます。年齢問わずそんな若さのある人たちと、「福音の視点で社会の現実を見つめ、自分はどう生きるのか」を考え行動する場をつくりたい、と私たちは常に願っています。
去る12月14日、シナピス主催で小さな集まりを開きました。6月の沖縄慰霊の日に現地視察に赴いた若者たちの報告を聴いたのです。この視察旅行では「物知りの大人たち」は一切口を挟まずお膳立てもせずに、全て若者に任せたのですが、報告を聴いた私たちは、若者の知的欲求の強さと感性の豊かさに驚くばかりでした。会場からも次々に質問の手が上がり、少人数にもかかわらず報告会はとても盛り上がりました。
後半はテーブルを囲んでお茶を楽しみました。「職場や学校とは違う場で仲間がほしい」、「もっと社会の現実を見て自由に語り合える場がほしい」など多くの意見が出され、シナピスを拠点にして具体化させよう、と話が盛り上がってゆきました。
2025年はこども基金の援助活動や若者を中心としたネットワーク運動に特に力を入れ、シナピスの若葉マークが瑞々しい新緑色となって青空に映える年にしたいと思います。
どうぞよろしくお願いいたします。
シナピス事務局一同