関目教会 松尾 由佳
9月14日、サクラファミリアにて、標記のシンポジウムが開催されました。
第1部は、「ラウダート・シ」デスク秘書の瀬本正之神父の解説、第2部は、瀬本神父に加えて前田大
司教、大塚司教、松浦司教、酒井司教、信徒で環境保全実践者の池永重彦さんを交えてのパネルディスカッションにより実施されました。
2023 年に発表された使徒的勧告『ラウダーテ・デウム』は、一人ではなかなか読むことも理解するこ
とも難しいので一緒にまた通読会を行おうかと教会の仲間と話したその日に、ちょうどこのシンポジウ
ムがありましたので参加させていただきました。
2015 年に回勅『ラウダート・シ』が発表されたときに、「回勅やて。重要なメッセージってことやな」、「何か大切なパパ様のメッセージらしいけど難しそうやん」と話し合いながら、私の所属教会の仲間により通読会が始められました。しかしながら、難しい語句に加えて、突然地球から宇宙へ、さらに私の思っていた宇宙よりもさらに大きな世界観に驚き、多くの専門用語とともに私の頭脳ではなかなかよく理解するにいたりませんでした。
また2019 年、教皇様が「すぺてのいのちを守る」をテーマに来日された時、⾧崎でのミサにも参加し
ましたが、「パパ様のミサにあずかった!」だけで終わらせてはいけないよね、とずっと思っておりまし
た。その後のコロナ禍、自然災害や終らぬ紛争や戦争の前に、私達は無力さや虚しさも考えさせられています。
このシンポジウムで、『見よ、それはきわめてよかった』の内容について瀬本正之神父の解説、司教様方のコメント、そして玉造の池永さんのお掃除の奉仕活動の実践のご紹介を拝聴いたしました。この本を消化しきれず、不完全燃焼の思いになって「もやもや」している私とフランシスコ教皇の『ラウダート・シ』への橋渡しをしてくれるものと思います。
「本書を通してわたしたち日本の司教団は、大地と貧しい人々の叫びに耳を傾け、それを神の視点で識別し、信仰に基づく霊的な動機に動かされ、具体的な行動によってともに歩むよう呼びかけたいと思います。日本カトリック司教協議会 会⾧ 菊地 功」とあります。(本書 あいさつ より)
フランシスコ教皇、司教団の勧めを受け神様が創造された「ともに暮らす家を大切に」「すべてのいのちを守る」ために私達がともに歩んでいけますように。